2023.03 - 春が来ていますね



こんにちは、深波です。


あんまりにも春が右往左往するもので、鼻腔と自律神経がもう、もう。

でも、春っていいですよね。

わたしは日光がかなり好きなので、日が長くなるのを感じるたびに小躍りしています。

冬至を越え夏至を待つ、日が長くなっていくだけのフィーバータイム。

タスクをこなしてふと外を見ると、先月には早々と明度を落としていた空がゴキゲンなグラデーションに…

とても嬉しくなりますね。

綺麗な色が広がっている上に、「まだ空が明るいうちにこんなにもタスクを消化できているんだな…」という達成感にも満たされる。贅沢ですね。

例えそれが時刻としては年中変わらない、仮初の達成感だとしても。

でも結局、そういうのが大切だったりするじゃないですか。

一日のうち、嬉しい時間は一秒でも長い方がいい。

優しい嘘が沁みるようなときだって、あるのです。


2月の動画


みなさん、2月末日に投稿いたしました「ノマド」もう聴いていただけたでしょうか。

ノマド - Covered by 深波

暦の帳尻合わせに短くなったとされている2月はあまりに儚く、必死に毎日を捕まえていないとこの手からするりと逃げていきそうで。

それでも連続するわたしたちの日々は、「特別」も「やり直し」もなく粛々と過ぎていきます。

そこにある歩みが愚かしくとも、悔いるものであるとしても、二度とないものであるのだと連れ立って生きていかなくてはならない。

24回目の2月を、その歩みを見送る祈りのような心持ちでいました。

お借りした楽曲におのれの情をこうも盛ってしまってよいのかとは思いつつ。

そしてみなさん、サムネイルイラストご覧になりましたか?

かなり、かなり素敵ですよね…

GEBAO様にはいずれなんらかの形でご依頼をした~い!深波として!と考えていたのですが…いざこうして自分のチャンネルに大好きなイラストレーター様の絵が現れると、頬が緩んでしまいます。嬉しい。

サムネになっているイラストはわたしの方で背景色と文字の追加をさせていただいたので、オリジナルの方もいずれ見ていただけるよう場を整えていきたいと思います。

その時はぜひ、.pngに穴が開くほど見てくださいね。

そしてGEBAO様のメディア欄を見たりなどしてサイコ~!となりましょう。一緒に。


追いかける、ということ


さて、2月の話をしてきましたが投稿は3/30、3月も末の末です。

桜がほころび、風に花の香りをつけ、風景を甘やかな色に染め、味覚にも不明瞭ながら「なんかいい」味を残していく時節。

みなさんはなにがしかの春、感じましたか?




わたしは絶対にこれを、という心持ちでスタバに向かいました。

普段は限定ってそこまで惹かれるタイプではないんですよ。

さくら風味って明確な基準がないからお店やメーカーによって全く違う味だし…


でもこれは好きな要素だけで構成された奇跡的私信ドリンクだったので、これを飲まずには春を越えられないなと思いました。

それくらいのものです。

普段行かない街の店舗に行って、何線なのか全くわからないかわいい色のラインの電車を眺めながらいただく今年限定の春。

さくらアリュールティーフラペチーノ


この奇跡的私信ドリンク、当然ながらとても美味しかったです。乗り換え頑張ってよかった〜。

これずっと飲んでたい。無理ですか?

無理なら毎年出していただきたい。お願いします。


まぁそんな感じで「今だけ」を追いかけて馴染みのない土地にやってきて、新しいものをいただいていると、わたしは23になってなお知らないことに包まれる時間があるのだと思います。


ただ、その中で。


いつかの今頃は何をしていただろうかという郷愁にも駆られるのです。


1年前。5年前。10年前。20年前。


考えてみたら、23年ってかなり長いですよね。

決して喜ばしいことばかりではないし、自分だからこそ愛せないようなこともあります。

特に3月はどうにも毎年うまいこと生きていけなくて…そうなったきっかけは明確に12年前の震災だなぁ、と思っています。


慣れ親しんだ地や家族といった「日常」を根こそぎ持っていかれましたし、亡くなった姉の誕生日は17日。もうすぐそばでした。

その頃、東京の池袋に家族旅行をするのが姉の誕生日祝いの定番になっていたんです。

12年経ったとなると、もうそろそろ被災してからの人生の方が長くなりますね。

もう大人になりましたし、と、意図的に避けるのをやめてよく行っていた施設の前を通りがかってみたことがあります。

変わらず人に愛されるその場所の中に、あの時の影を見るような気がしました。


寂しいですよ、やっぱり。


長い行列を姉とくっついて待ったり、チーム姉母/わたし父に別れて回ったりなんかしたのを思い出します。

こわいゾーン、結局しっかりまわれたことってなかったな。


今月11日は供養に行って、17日は仕事をし…ようとして辛くなって、少し休みました。

こればっかりは焦っても仕方ないみたいですね。

毎年大丈夫になりたくて仕事を入れてみるんですが、やっぱりうまいこといかなくて。


すっかり社会人になり、料理に凝ってみたり少し高い買い物をしたりと一人で生きていくことには慣れてきたようなつもりでいます。

ただふとした時に襲ってくる痛みというものは、まるでついさっきついた傷のようにじくじくとわたしを刺してくるんですよ。痛い。


人生を投げ出したかったことなら、いくらでもあります。

もう耐えられないくらい痛かった時もある。


それでも、その時々のわたしが必死に掴もうと追いかけてきたものが繋がって、今の…まぁまぁ、それなりに思えるわたしになっているのだと思うと、ほんのり誇らしい心持ちになります。

3月という月にただの31日間以上の重みが乗ってしまった以上は、きっと向き合わなくてはいけないのです。

なんとなく不調なのも、痛みにしっかりと向き合うように誰かがそうしているのかもしれませんね。


もう姉より長い時を生きたわたしは、立派になれているでしょうか。

尊敬してやまない母や祖母のような、美しく凛々しく、それでいてチャーミングなひとになれるでしょうか。

それはもう少し、この先の未来を追いかけてみないと分かりません。

いつまで生きてるかなんて分かったもんじゃないですが、いつかプリティチャーミングおばあちゃんになる日を信じて。




わたしが先日作ったおいしい鯖の味噌煮のお写真とともに、お別れとしたいと思います。


それでは、また。